JKT~祭りのあとのあじさい~ |
●JKT-01………………………………ぷろろ 朝の6時。 「どこか出掛けないの?」と姫が言う。 はぁ~?天空のポピーの一件があるのに もう何処へもいくもんか!って思ってたのに よくしゃあしゃあと言えたもんだ。 ほんとうは今日はゆっくり過ごしたかった。 今週は一度しか帰ってなかったのだ せめて日曜日はゆっくり過ごしたい。 …って言ったけど…弱気ながら許してくれそうもない。 「じゃあ!行きたいとこ決めてくれ!」と言っても拉致があかない。 しかたなく…神奈川の6月の頃の花の見頃を検索した。 菖蒲…がヒットした。 そういえば3年くらい前に横須賀菖蒲園に行ったっけ。 どうやら見頃らしい。 それと先週行く筈だった開成町あじさいを検索した。 あじさい祭りは終わっているけれど あじさいはまだ見頃らしいし瀬戸屋敷で風鈴まつりも開催されてるらしい。 駐車場もあじさい祭りのを今日まで使用出来る…とのこと。 菖蒲かあじさいか?姫に聞いても イマイチ……ならば開成町に決めちまおう。 でも… はっきり言って出掛けたくない! ●JKT-02………………………………祭りの終わったあじさいの里 ガソリンを満タンにして。 いつものように鵜野森交差点から国道16号線を南下して 横浜町田ICから東名高速に乗る。 朝の7時台。車はほどほど走ってるけれど渋滞はない。 天候はくもり。 僕の気分と同じく晴れない。 午後から夕方にかけて雨が降るらしい。 海老名SAでトイレ休憩。 ミル挽きコーヒーを買って再び本線に乗る。 曇ってるから富士山は見えないと思っていたが ハーフトーン気味にだけれど全体が見えた。 大井松田ICを降りて 酒匂川を渡って途中で右折して開成町へ。 瀬戸屋敷横の駐車場へ車を入れる。 まもなく午前9時。 すでに1/3車が入ってる。 駐車料金は終日で500円。 瀬戸屋敷風鈴まつりは10時からだというので 約1時間はあじさいの里を散策することにした。 たしかに見頃の最盛期は過ぎたとはいえ7割りがまだ見頃で綺麗だ。 明るい曇り空に気温も熱くなって来たが 田圃を渡る足柄の風は心地よい。 あじさいの里…と言っても 山ごとあじさい…というわけではなく 広い田圃の農道沿いの未知の左右に並木道のように植えられている (里親制度もあるようだ)のだ。 それが田園地帯一帯の農道になので相当な広さだ。 田圃の至る所に水路が走り その水路のせせらぎがまたいい。 あじさい祭りには高校生たちがバンド演奏を披露したであろう メイン会場の建物内部は盆栽等が飾られていた。 会場中心にあるアナベルも見頃から下り坂に入った感じだが 白く綺麗に映えていた。 足柄の山々の尾根に雪をまだかぶった富士山がてっぺんだけを覗かせていた。 ●JKT-03………………………………瀬戸屋敷風鈴まつり 10時になったので瀬戸屋敷へ行ってみる。 入口にイベント用なのかアジアの名物トゥクトゥクがあった。 実働で動くみたいだ。 瀬戸屋敷は古い古民家を保存したイベント会場のようなものだ。 入場料が大人200円だが さっき駐車料金500円払ったら一人分無料の券をくれたので 実質もう一人分払うだけでよかったし 差引駐車料金は300円ってことになる。 瀬戸屋敷は昔の豪農屋敷という感じで 立派な門を入ると敷地内に水路が走り大きな年代物の水車がまわってたりする。 本当は広い敷地なんだろうけれど いろんなイベントやお店が出てるので沢山の人も交じって 案外狭く感じるが…何処か…江戸風な雰囲気がいい。 屋敷に入ると土間や昔ながらの釜戸もあって それが現役だったりするから面白い。 スタッフのおばさんにサービスのお茶を薦められいただく。 ボランティアの学生さんにビニール袋を貰って 靴をそれに入れて屋敷にあがる。 昔の和の部屋には盆栽が そして廊下にはいっぱいの風鈴が膨大に吊るしてあり ガラスやら陶器に金属…そして布製や子供達が作った物から 全国の風鈴まで…涼しげな音を奏でて客を和ませていた。 納屋を改造した展示室まで見てから外に出た。 井戸の手こぎのポンプも健在だし なかなか面白い。 充分に見応え会った感じだ。 最初はほとんど期待してなかったんだけど やっぱり実際に見ないとわかんないね。 単にあじさい見るだけだったらつまらなかったかも。 開成町の好きなところは…やっぱり水路が素晴らしいところかな。 小さなせせらぎ激しい流れの音と さまざまだし綺麗な水の中で揺れる水草もまた美しい。 ●JKT-04………………………………大雄山最乗寺のあじさい このまま帰るのも早過ぎるので せっかくだから 大雄山の最乗寺に行って見る事にする。 お寺もさることながら たしか 大雄山茶屋天んぐ本店のある 道了尊仁王門から始まる大雄山最乗寺までの 長い道程の両側にある花はたしかあじさいだった。 そのあじさいの道がどんなふうなのか見てみたかったのだ。 開成町のあじさいもピークを過ぎたのだから 大雄山あじさいの道もおしまいなのか? ところが…… やはり山の高いところにあって殆ど杉の木の森に囲まれてるせいなのか? 実は満開である見頃はこれからのようだ。 鬱蒼とした深い緑の仲 森の中に点在する寺院大雄山最乗寺 意外と境内に花は無かったが 荘厳で静寂な空気に身も引き締まる。 天狗の下駄のあたりまでのぼったら 雨がパラついてきたので下山する事にした。 駐車場は意けっこう車が入っていた。 上りよりも下り道のほうが あじさいは綺麗に見えた。 本当は蕎麦でも食いたかったのだが 前に十八丁目茶屋で食った名物だという麦とろがイマイチだったので スルーして帰る事にした。 下界の大雄山線の「大雄山駅」まではずっと下りで エンジンブレーキのみ。アクセルは一度も使わなかった。 ●JKT-05………………………………小田原フラワーガーデンのあじさいと菖蒲 帰り道だからと 小田原フラワーガーデンに寄って見る事にした。 もう流石に春バラは終わってるだろうけれど たしか梅林の中にあじさいもあったことを思い出したのだ。 ダメで元々何かしら 花は咲いてるだろう。 ある意味ハズレの無い場所でもある。 小田原フラワーガーデンは…空いていた。 駐車場も余裕で停めれた。 どっちかっていうと隣接する県立おだわら諏訪の原公園のほうが 車がいっぱい停まっていた気がする。 ローズガーデンは流石にピークは過ぎていたが 秋バラレベルのボリューム感はあって綺麗だった。 巨大なネギ坊主郡はみごとに無くなっていた。 ローズガーデンから梅林に入る。 池へと流れるせせらぎに反って菖蒲が咲き誇っていた。 そうだ!今は菖蒲が見頃なのだ。 せせらぎの中に 落下した黄色い梅の実がいっぱい散乱してて なんとも不思議な光景だった。 大きな池までおりてゆくと まさに菖蒲とスイレンが圧巻の咲きまくりだった! スマホとデジカメの2台で交互にシャッターを押しつつ 心にも記録してゆく感じだ。 ゆったりゆっくり散策しながら 公園のヘリに咲くあじさいを愛でながらローズガーデンへと戻ってきた。 雨は降っていないけれど 明るいくもりであっというまに閉め切った車の中は 熱風に包まれていた。 ●JKT-06………………………………きろろ ナビを「自宅」にセットする。 セットするほども無くもう道は覚えてるけれど なんとなく…だ。 大雄山線を左に見ながら南下し 飯泉入口の信号を左折して国道255号線に乗る。 酒匂川を渡って小田原東ICで小田原厚木道路に乗る。 なんだか腹が減ったので 途中の大磯PAでふたりで醤油ラーメン650円を食べる。 美味からず不味からずの当たり障りの無いラーメンだ。 考えてみたら 今日お金を使ったのは最初のガソリンと 高速のETCは別として瀬戸屋敷の駐車場500円と瀬戸屋敷入場料200円 そして醤油ラーメンの650円×2で合計2,000円だけだった。 う~ん…安上がりだったなぁ。 厚木から圏央道に乗り換えたあたりから雨が降って来て あっというまに強い雨の中を走ってた。 村に帰って来たのは3時頃。 雨は小降りになっていたけれど また降って来そうなので急いで車のカバーをかけた。 2017.6.18-日曜日 ●開成町あじさいまつり(終了) http://kaisei-ajisai.com/ ●瀬戸屋敷風鈴まつり http://kaisei-ajisai.com/fuurin/ ●大雄山最乗寺 http://www.daiyuuzan.or.jp/ ●小田原フラワーガーデン https://www.seibu-la.co.jp/odawarafg/ |
by 77wings
| 2017-06-20 01:19
| 風の旅
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Comments(4)
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オレンジピール
at 2017-06-20 13:48
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瀬戸屋敷、今年のひな祭りに友人に誘われて行きました。
アジサイと風鈴の瀬戸屋敷は、NHKのニュースで放映していたのを見ました。 毎年、母親や妹をお雛様のお飾りを見に行くらしいのですが、今年は相手がいなくて私が誘われました。毎年、地元のおばあさんの手作りの人形を一つづつ買い足しているそうですが、今年は販売していませんでした。 3-40年ぶりに松田あたりに行きましたが、すっかり住宅街ですね。開成駅は昭和60年にに出来た駅です。 お雛さ名を見た後、近所でスパをたべ、コーヒーも飲まずに元第一生命ビルだったナントかコーヒーに行きました。 敷地内に社員食堂があったのですが、現在はコーヒーが無料で飲めるスペースになっていて、ほとんどが高齢者でしたが、学生ぽい人がパソコンで何やらしておりました。 敷地内を車でグルグル案内してもらい、懐かしかったです。 友人と妹さんは第一生命に努めており、私と3人で山の上まで通勤していました。昔々のおはなしです。
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77wings at 2017-06-20 14:13
そういえばオレンジビールさんは
開成町にいたことがあると言っていましたね。 我が家の花暦では 開成町や松田等の足柄周辺でお世話になってます。 早春の梅から始まって 菜の花に河津桜に…ことしは 春めきざくらも見れたし 足柄山のほうのざる菊の里や 小田原のフラワーガーデンのバラ等 車で1時間圏内で見どころがいっぱいなんです。 そういえば 早春に寄の蝋梅も見たっけ! 足柄盆地様々ですよ!
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オレンジピール
at 2017-06-21 05:50
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新松田の駅まで通勤で通っていました。
昔は観光スポットなんか何もなくて、あるのは曽我梅園ぐらいでした。 梅の季節になると、梅園の梅の枝が一枝づつ、駅の通路の両脇にしつらえた花瓶にずずーっと活けて有りました。 新松田駅は、小田急線開業当時からの駅舎で、当時は田舎の古臭い駅と思っていましたが、その後向ケ丘遊園に展示する為移築され、その後にはペカペカの新駅舎が建ちました。 思えば新松田駅は、昔の新原町田駅の駅舎と似ていたような気がします。 今でも向ケ丘遊園に残っているのかしら。
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77wings at 2017-06-22 06:55
開成町のアジサイにしろ、春めき桜や
おかめ桜に養蜂園の菜の花や、ざる菊園 松田ハーブガーデンと河津桜も含めて これらは近年に村おこしで地元の人が育て上げてきたもので たぶんオレンジビールさんのいらしたころは 曽我梅林くらいだったかもしれません。 昔の曽我梅林はわかりませんが ここ数年行ってる曽我梅林は…梅林ていうか 曽我の町中が全て梅に包まれていて 何処までが梅林なのかわからないくらい壮大でした。 |
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