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Red

「Red」島本理生/著
 中央文庫

Red_c0075980_15162891.jpg



















《from Book date bace》
夫の両親と同居する塔子は、可愛い娘がいて
姑とも仲がよく、恵まれた環境にいるはずだった。
だが、かつての恋人との偶然の再会が塔子を目覚めさせる。
胸を突くような彼の問いに、仕舞い込んでいた不満や疑問がひとつ、
またひとつと姿を現し、快楽の世界へも引き寄せられていく。
上手くいかないのは、セックスだけだったのに―。
島清恋愛文学賞受賞作。

《読み終えて》
思わせぶりな斬新な表紙デザインと島本理生という作家名に
なんどか迷いながらに
そういえば最近日本の艶っぽい系を読んでなかったなぁ…っておもいつつ
その思わせぶりな表紙の本を手にしてしまったのだ。

前半だけ読んでいると
友人の結婚式に偶然出ていたかつての恋人との再会で
夫と子供がいながら親友を介したアプローチから
よりを戻してしまったり
其の彼の紹介で契約社員として働く傍ら
もう一人のキケンな男性社員とも危なくなったり

いくら幸福ながらも
どこか現状に満足できていない(もっぱらえっち系)
主人公はそんな二人とは関わらない…といいつつ
昔と彼とは関係を復活させ
あたらしいキケンな男とも危なくなってゆく
単純に欲求不満な主婦が性欲の赴くままに溺れてゆくのか?
と思いきや…
いやはや…最後まで読み終えると
すんごく熱い恋愛文学になってて驚いた…と唸ってしまった。

昔の彼や同僚のキケンな男のアプローチと
主人公である塔子の理性の攻防戦が面白いし
ハラハラドキドキされちゃうし
おいおい!結局しちゃうんかい!って呆れつつも
納得させられてしまう。

考えてみたら今公開されている映画『ナラタージュ』も島本理生さんで
随分前に読んでるのだけれど映画はどうなのか知らないけれど
『ナラタージュ』の時は男女の性交シーンも殆ど無いのに
男と女の情念みたいなのが色濃く描かれてた記憶がある。

逆にこの「Red」は軽くいなす場面もありつつ
濃厚な性交シーンもたっぷりある…けれども
読み終わってみたら
イヤラシさだけが残る官能小説とは違って
不思議にイヤラシさを感じないのだ。
逆に
あたりまえ…人間として
男として女として…あたりまえな行為に感じて
けっこう濃厚にも係らずいい感じなのだ。

毎日家事に追われて疲れ果てて
大好きだった仕事も出産とともに一時的の筈が
戻れなくなり自分のやりたい事もできなくなった主人公は
昔の彼に紹介された会社でやがて契約社員から正社員になり
本来の自分を取り戻してゆくと
夫との関係性に冷めて行ってしまうなど
女とはなんぞや?母親とは?妻とは?
そんな女性観を押しつけがましくもなく
読者な僕何ぞを納得させてしまう作者の手法と言うか分筆力はすごい!

最終的に納得出来ない今の状況から脱出すべく
家を出るのか?
四面楚歌な本編ラスト警報機がなり列車が近づく主人公は
ふっと前にカラダを乗り出して…………
いやいや!言うまい!言うまい!

エピローグが意外な人の語りと
あの時のプレイバックのシーンの2種で構成されていて
プレイバックされた意外なラストになんだか…安心したりするけれど
え?って思いつつもしかして?っていう
ドキン!な言葉がさりげなく書いてあるのにはびっくりした。

「Red」ってどういう意味なんだろう?って読む前は思いつつ
女性の性なのか?とか考えたけれど
たしかにそれもあるんだろうけれど
たぶん「血」ってことなんだろうって思った。
女…という血と親子関係の血とか…それを考えたら
ドキン!としたエピローグの中のさりげなく書かれた言葉にも
納得がいくんだけれど……どうなんだろう?

あっ!
そうそう!肝心の感想だけれど
ネタバレになるので内容はかけないけれど
いやぁ~よかった!よかった!
読み応えのある内容だった。

前回『ナラタージュ』の感想を書いたとき
今まで読んだ島本理生さんの中で一番よかった…って書いたけれど
「Red」を読み終えたらこれが一番よかった!って思った。
無駄無く濃厚でしかも素敵な恋愛文学でありました。
2017.10.14-土曜日の朝-ロマンスカーで読了

by 77wings | 2017-10-16 15:17 | 風の本 | Trackback | Comments(0)
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