うどん |
正直あまり好きではなかった。 田舎にいたころは何かといえば うどんばっかり食わされたからかもしれない。 田舎は農家とはいえ代々の大きな農家ではなく、 開拓民として山を開墾してできた村なので さほど手広くもなく土地もよくないようだ。 いずれにせよ、育ち盛りをかかえて 小さな農家ではたいへんだったのかもしれない。 手抜きではないが、共働きだったせいもあるし 農業を主としながらも親父は大工の仕事 お袋はゴルフ場のキャディを兼務しながら家計を支えていた。 とくにお袋は、朝早くから夕方まで働き詰め なのでなかなかゆっくりとした時間がないのも現実だった。 朝食を家族全員で…… なあ〜んて事は…いや…そんな記憶が余り無いのだ。 ご飯と味噌汁だけは作っておいてくれるが、 お袋自体も、たまごかけごはんとかをかき込むようにして 朝の暗いうちからあわただしく出掛けていった。 それでも小学の頃は給食があったからよかったが 中学になると弁当だったから、自分達で詰めていったものだ。 とはいえ凝った料理等できる術も無く 卵焼きにあとは冷蔵庫の中のものを適当に詰めてもっていったものだ。 夕方。 両親は、疲れてかえってくるので 食卓に手のこんだものなどましてやカレーさえ望むべくもない。 そんな時は決まって煮込みうどんか 夏場ならさしずめざるうどんとなる。 うどんといっても、讃岐のような太いものではなく さりとて素麺のような細くもない。 いわゆる関東で言う普通の手延べうどんである。 子供心にも共働きでたいへんだというのはわかっているけれど 流石に毎日毎日うどんでは参ってしまうだろう? だから東京に出て来ても姑くはうどんを食べなかった。 いや…たべたくなかった…なあ。 最近かな?うどんを美味しいと思いながら食べるようになったのは。 |
by 77wings
| 2006-09-16 07:08
| 風の戯言
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from 愛媛の人間が紹介する、美..
at 2006-09-16 07:43
タイトル : 善通寺市のジャンボうどん 高木
善通寺市から県道22号線を東に行くと、道路の北側にジャンボうどん高木があります。 夏の暑い季節に行って食べたのは、ぶっかけ大の冷です。 注文したものが来るまでしばらく掛かるそうなので、生姜を人数分すりながら待ちました。 ようやくぶっかけが手元に届き、食べる..... more |
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